開発者ブログ

みんなで麻雀帳などWEBアプリのアップデート情報や、開発で活用しているAIツールでの試行錯誤の記録を発信します。

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AI/技術情報

作業者からチームリーダーになったAIツール

🚀 導入のきっかけ:Geminiの月額課金から始まったAI開発


今年(2026年)の初め頃から、私は自律型AI開発プラットフォームである「Google Antigravity」を開発でよく使うようになりました。

当時、開発者の間ではコマンドラインでサクサク動く「Claude Code」がすごく話題になっていて、私も「使ってみようかな」と迷っていました。ただ、もともとGoogleの「Gemini Advanced(有料プラン)」に課金して日常的に使っていたこともあり、「追加のAPI利用料を払うことなく、今あるサブスクの枠内でフル活用できるツールはないかな?」と探した結果、巡り合ったのがこのAntigravityでした。

これが、私の個人開発のスタイルを面白いほど変えていく第一歩になりました。


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📦 Google Antigravity 2.0 の登場と「IDE機能とエージェントの分離」


Antigravityを日々の開発パートナーとしてすっかり頼りにしていた矢先、2026年5月19日にメジャーアップデート版の「Google Antigravity 2.0」がリリースされました。

これまでの旧バージョン(1.x)では、多くのエンジニアがお世話になっているエディタ「VS Code」の拡張機能としてぴったりくっついて動作していました。エディタの横でコードを眺めつつ、チャットで「ここ直して」と指示を出すのがお決まりのスタイルでした。

しかし、2.0での最大の変更点は「IDE(開発環境)とAIエージェント機能の完全な分離」です。ツール自体が「Antigravity(自律型エージェント)」と「Antigravity IDE(コード編集エディタ)」という、2つの別々のアプリに分かれることになりました。

Antigravity 2.0 のアイコン

デスクトップのドックに並ぶ2つのアイコン(白い背景の「Antigravity」と、黒いグリッド背景の「Antigravity IDE」)が、この新しい設計思想をわかりやすく物語っていますね。


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🌀 「コードが見られない」戸惑いとストレス


普段からVisual StudioやVS Codeを使い倒し、自分でコードを一行ずつ追いかけながら作ってきた人間にとって、この「分離」は最初は戸惑いしかありませんでした。

何よりストレスだったのが、「コードが見られないこと」です。エージェント側で指示を出している間、裏でAIがどのファイルをどう書き換えているのか、その詳細な差分(diff)やエディタ画面がリアルタイムで目の前に見えなくなってしまったのです。「相手が何をやっているのか見えない」という状態は、コードの隅々まで自分で把握しておきたい開発者としては、どうしても不安が残るものでした(※なお、5月31日現在、移行期間として旧バージョンやIDE連携版も利用できるようになっています)。

ただ、「Googleがわざわざこんな思い切った分離をしたのには、何か意図があるはずだ」と思い直しました。そこで、2.0の思想に合わせてこちらの接し方を少し工夫してみたところ、劇的に作業が捗るようになったのです。


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💡 マインド:AIを作業者から「チームリーダー」へ


AntigravityのIDE版と2.0の変化

これまでの古いバージョンを使っていたとき、私は無意識のうちに自分を「チームリーダー」、AIを「一人の作業員(プログラマー)」として扱っていました。
そのため、指示の仕方もかなり細かく、作業ベースのものが多かったです。

  • 「このファイルの〇〇行目のこのコードを、こういう風に書き換えて」

  • 「このクラス設計をリファクタリングして、新しくこのメソッドを追加して」

  • 「こういうエラーがあるけどどのファイルの何が原因か調べて」



このように、コードレベルで付きっきりで指示を出すことが多く、実質的にはペアプログラミングをしている感覚でした。これでも十分に便利でしたが、指示を考えたり、意図した修正がされているかというチェックする負荷は、相変わらず自分側にありました。

しかし、2.0になってファイルやコードの細かい書き換えが見えなくなったことで、私は思い切って接し方を変えてみました。AIを「自分よりコードを書くのが得意な頼れるチームリーダー(実装担当)」として扱い、自分は「プロジェクトマネージャー(PM)」や「クライアント(製品の利用者)」の立場に回ることにしたのです。


  • 「新機能として『待ち牌トレーニング』という10問のタイムアタックゲームを作りたい。ランキング機能やスマホ対応も含めて、設計をしたら内容を説明して。設計にOK出たら実装までよろしく!」

  • 「デプロイ手順に沿って、デプロイして、動作確認まで終わったら報告してね」



このように、大枠のゴールと要件だけをポンと渡し、具体的な手段やエラーの解決はすべて相手(AI)に任せるようにしました。

すると、これが驚くほどしっくりきて、作業が劇的にスピードアップしました。コードを書く細かい部分に頭のエネルギーを使わなくてよくなったため、私は「ユーザーとして本当に使いやすいか?」「仕様の漏れはないか?」といった、より本質的な「使う側の視点」でプロダクトをチェックし、改善 of 指摘をすることに専念できるようになったのです。

旧バージョンでも意識すればこの使い方はできたはずですが、UIからファイルやコードの詳細表示がなくなったことで、強制的にマインドが変わった。これこそが、2.0の分離設計の面白さであり、結果的に一番良かった点だなと感じています。


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🔮 これからのAIとの付き合い方


今回の体験を通して、今後の開発における「人とAIの関わり方」の新しい形が見えてきたような気がしています。

これまでは「AIを使って自分でコードを書く(AIアシスト)」の時代でしたが、これからは「要件を決めてAIエージェントに実装を任せ、人間は出来栄えを評価する(エージェントとの協働)」の時代に完全に入ったのだと思います。

今後は、もっと複雑なシステム連携やサーバー構築なんかもAntigravityに「リーダー」として引っ張ってもらい、自身は「このサービスをどう面白くしていくか」というアイデアや価値作りに専念していきたいです。AIが頼れるチームリーダーになってくれるおかげで、個人開発者であってももっとより大きな挑戦ができるようになると思います。

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